| 発明の名称 | 被服の製図作成用器具 |
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| 発明者 | 【氏名】林 喜伊子 |
| 課題・構成 | 【目的】婦人服等の既製服製図を能率良く行う。 【構成】型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具1であって、人体を模した前面板材2と背面板材3とを重ね合わせ、これら前面板材2及び背面板材3を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材2の表面の背丈方向及び横方向にはスケール13を設け、更に、前面板材2及び背面板材3の所定箇所に、ダーツ11を設けた板材12を回転自在に連結して構成する。【特許請求の範囲】 【請求項1】 型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具であって、人体を模した前面板材と背面板材とを重ね合わせ、これら前面板材及び背面板材を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材の表面の背丈方向及び横方向にはスケールを設けたことを特徴とする被服の製図作成用器具。 【請求項2】 前面板材及び背面板材の所定箇所に、ダーツを設けた板材を回転自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載の被服の製図作成用器具。 【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、種々のデザインから服の型紙を作る際に用いられる被服の製図作成用器具に関する。詳しくは、婦人服等を大量に生産するために採用される既製服製図を容易に行い、製図設計作業における型紙作りの能率向上を図るためのものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、婦人服等のデザインから型紙を作る場合、洋裁製図の作図法が用いられており、現在でも広く普及している。この作図法は、個人の体型に合わせて採寸し、それにより原型を作成してその上に多少の緩みを加えてデザイン線を描くもので、凹凸のある立体的なカーブのきつい線を出した作図法である。 【0003】ところが、人間の体型は千差万別であり、理想に近い体型の持ち主はほんの僅かで、殆どの人がその人なりの癖や特徴を持っている。このため、その人の体型に合った服を作ろうとすると、むしろその人の体型の欠点を表面に出すことになる。このようにして、個々の体型に合わせて型紙を作る洋裁製図の作図法においては、前記のような不具合が生じると共に、縫製作業の際に体型に沿って寸法の補正をすることとなり、細身の洋服が仕上がり易くなるという欠点がある。 【0004】又、上記のような縫製作業においては、優れた感覚を作業者に要求すると共に熟練度が重視される。この結果、上記洋裁製図の作図法は、近代的な作業工程である同一デザインの洋服の大量生産を目的とした作業工程においては、自ずから非能率的となり不都合である。このため、現在の製図設計作業における型紙作りには、既製服製図の作図法が採用されるに至っている。この作図法は、洋裁製図の作図法に比して、作業者の技巧を極力省いたもので大量生産に適すると共に、パターン上で滑らかな線を作るため、ダーツを緩みとして変えるものであり、従ってカーブが緩やかになり、アームホール等に緩みができてゆったりと仕上がるという利点がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記既 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来例の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その具体的手段とする請求項1に記載の被服の製図作成用器具は、型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具であって、人体を模した前面板材と背面板材とを重ね合わせ、これら前面板材及び背面板材を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材の表面の背丈方向及び横方向にはスケールを設けたことを特徴とするものである。 【0007】又、請求項2に記載の被服の製図作成用器具は、前面板材及び背面板材の所定箇所に、ダーツを設けた板材を回転自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載のものである。 【0008】 【作用】この発明の被服の製図作成用器具の材料には、例えば、厚紙やプラスチック等の加工し易い材料が挙げられる。この被服の製図作成用器具を用いた場合、型紙を作成する際に必要となる種々のデザインに合った基本体型を、例えば、9号サイズの成人女子の標準寸法を有する体型として、容易に割り出すことができる。又、前記のような基本体型の各人体部分の巾やその長さが、一目瞭然にして求められるため、デザインの着丈や胸巾、袖丈、スカート丈等を簡単に割り出すことができ、製図設計作業の能率向上が図られる。 【0009】具体的には、請求項1に記載の被服の製図作成用器具は、型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具であって、人体を模した前面板材と背面板材とを重ね合わせ、これら前面板材及び背面板材を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材の表面の背丈方向及び横方向にはスケールを設けたことを特徴とするものである。このため、種々のデザインに対応した基本体型の製図を作成する作業が、各人体部分を回動させたり、これら人体部分を移動させるだけで容易に割り出すことができる。 【0010】又、前面板材の表面には背丈方向及び横方向にスケールが設けられており、前記のような基本体型における各人体部分の長さ及び巾の数値を、その都度図ることなく容易に求めることができ、ブラウスやスカー 【0011】一方、この発明の請求項2に記載の被服の製図作成用器具は、前面板材及び背面板材の所定箇所に、ダーツを設けた板材を回転自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載のものである。このため、婦人服等を立体的に仕上げるために必要なダーツについても、容易に求めることができる。即ち、後ろ身頃では肩甲骨、前身頃では胸部、スカートでは腹部と腰部、パンツでは臀部等の膨らみ部分に設けるだけで、立体的に仕上げることができると共に、デザインによってゆとり、ギャザー、タック、ドレープ、いせこみ等に変化させることも可能となる。 【0012】例えば、イブニングドレス、ビスチェといった体に密着した服だと直接肌に当たるため、より立体的でなければならない。又、コート等になると服の上に羽織るため、平面で且つ立体的に仕上げなければならないため、ダーツとして摘むよりゆとりとして変化させる場合が多い。こうしたことから、服を作るに当たり、ダーツの意味は極めて重要な課題としてデザインの中に取り入れていかなければならず、このダーツを如何にして容易に求めるかが、型紙を能率良く作成するための要件となる。 【0013】 【実施例】この発明の被服の製図作成用器具について、以下図1乃至図6を参照しつつ説明する。この被服の製図作成用器具1は、人体を模した前面板材2と背面板材3とを重ね合わせて構成したものであり、前面板材2と背面板材3との各人体部分は互いにリベット等のピンAによって全て回動自在に連結されている。 【0014】先ず、前面板材2の各人体部分は、図1及び図2に示すように、頭部4を下に前上胴部5を上にして孔4aと5aとを連通させ、又、左右両前上腕部6を下に前上胴部5を上にして孔6aと孔5bとを連通させている。更に、左右両前下腕部7を下に左右両前上腕部6を上にして孔6bと縦長孔7aとを連通させており、左右両前下腕部7がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。 【0015】次に、前下胴部8を下に前上胴部5を上にして孔5cと縦長孔8aとを連通させており、前下胴部8がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。又、左右両前上脚部9を下に前下胴部8を上にして孔8bと孔9aとを連通させ、左右両前下脚部10を下に左右両前上脚部9を上にして孔9bと縦長孔10aとを連通させており、左右両前下脚部10がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。 【0016】一方、前上胴部5の右胸に相当する部分には孔5dが形成されており、この孔5dに、所定角度を有するダーツ11を設けた円形の板材12が、ピンAによって回転自在に連結されている。又、頭部4、右両前 【0017】次に、背面板材3の各人体部分は、図3及び図4に示すように、頭部4を下に左右両背上胴部14を上にして孔4bと横長孔14aを連通させており、左右両背上胴部14がピンAを軸に回動し且つ左右に伸縮可能とする。又、左右両背上腕部15を下に左右両背上胴部14を上にして孔14bと孔15aとを連通し、左右両背下腕部16を下に左右両背上腕部15を上にして孔15bと縦長孔16aを連通させており、左右両背下腕部16がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。 【0018】一方、両手部17は、孔7bと孔17a及び孔16bを連通させて、左右両前下腕部7と左右両背下腕部16の間に連結されている。次に、左右両背下胴部18を下に左右両背上胴部14を上にして孔14cと縦長孔18aとを連通させており、左右両背下胴部18がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。又、左右両背上脚部19を下に左右両背下胴部18を上にして孔18bと孔19aとを連通させ、左右両背下脚部20を下に左右両背上脚部19を上にして孔19bと縦長孔20aとを連通させており、左右両背下脚部20がピンAを軸に回動し且つ上下に伸縮可能とする。 【0019】更に、両足部21は、孔10bと孔21a及び孔20bを連通させて、左右両前下脚部10と左右両背下脚部20の間に連結されている。一方、左背上胴部14の肩甲骨に相当する部分には孔14dが形成されており、この孔14dに、所定角度を有するダーツ11を設けた円形の板材12が、ピンAによって回転自在に連結されている。勿論、円形の板材12については、この実施例に限ることはなく、スカートでは腹部と腰部、パンツでは臀部等に設けても良く、又、スケール13についても、他の箇所に設けても良い。 【0020】上記構成の被服の製図作成用器具1を用いて製図を作成する場合、例えば、図5に示すようなロングピークトラベルジャケットの基本デザインXから、ジャケット向き原型の寸法表Yを作る。このとき、着丈Y1については、被服の製図作成用器具1の前下胴部8を背丈方向に移動させて、スケール13を見るだけで寸法73が採寸できる。又、身巾Y2については、左右両背上胴部14を肩巾方向に各々移動させて、前記と同様に、スケール13を見るだけで寸法102が採寸できる。以下前面板材2及び背面板材3を構成する各人体部分を、背丈方向又は肩巾方向に移動させて採寸する。 【0021】このようにして、被服の製図作成用器具1の各人体部分の長さや巾を、基本体型の標準寸法とする 【0022】 【発明の効果】この発明の請求項1に記載の被服の製図作成用器具は、型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具であって、人体を模した前面板材と背面板材とを重ね合わせ、これら前面板材及び背面板材を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材の表面の背丈方向及び横方向にはスケールを設けたものである。このため、型紙を作成する際に必要となる種々のデザインに合った基本体型を、前面板材や背面板材の各人体部分を回動させたり移動させるだけで容易に割り出すことができる。又、例えば、9号サイズの成人女子の標準寸法を有する基本体型において、各人体部分の巾や長さがスケールに基づき一目瞭然に求められる。このため、デザインの着丈や胸巾、袖丈、スカート丈等を簡単に割り出すことができ、製図設計作業の能率向上が図られる。 【0023】更に、請求項2に記載の被服の製図作成用器具は、前面板材及び背面板材の所定箇所に、ダーツを設けた板材を回転自在に連結したものである。このた 型紙を作成するために用いられる被服の製図作成用器具1であって、人体を模した前面板材2と背面板材3とを重ね合わせ、これら前面板材2及び背面板材3を構成する各人体部分が回動自在となり、且つ、適宜場所において背丈方向及び肩巾方向へ移動自在となるように連結すると共に、前面板材2の表面の背丈方向及び横方向にはスケール13を設け、更に、前面板材2及び背面板材3の所定箇所に、ダーツ11を設けた板材12を回転自在に連結して構成する。 |
| 特許の簡易説明 | 93017281 【氏名又は名称】林 喜伊子 |
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| 発明の詳細な説明 |
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、種々のデザインから服の型紙を作る際に用いられる被服の製図作成用器具に関する。詳しくは、婦人服等を大量に生産するために採用される既製服製図を容易に行い、製図設計作業における型紙作りの能率向上を図るためのものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、婦人服等のデザインから型紙を作る場合、洋裁製図の作図法が用いられており、現在でも広く普及している。この作図法は、個人の体型に合わせて採寸し、それにより原型を作成してその上に多少の緩みを加えてデザイン線を描くもので、凹凸のある立体的なカーブのきつい線を出した作図法である。 【0003】ところが、人間の体型は千差万別であり、理想に近い体型の持ち主はほんの僅かで、殆どの人がその人なりの癖や特徴を持っている。このため、その人の体型に合った服を作ろうとすると、むしろその人の体型の欠点を表面に出すことになる。このようにして、個々の体型に合わせて型紙を作る洋裁製図の作図法においては、前記のような不具合が生じると共に、縫製作業の際に体型に沿って寸法の補正をすることとなり、細身の洋服が仕 |
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| 出願人 | 【識別番号】393017281 【氏名又は名称】林 喜伊子 |
代理人 | 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 三彦 |
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| 出願番号 | 特願平5−162419 | 公開番号 | 特開平7−18509 |
| 出願日 | 平成5年(1993)6月30日 | 公開日 | 平成7年(1995)1月20日 |








